先日始めておりますFXの自動売買についてですが、本日もロジックファイル(EA)の選び方について掘り下げていきたいと思います。
今回は「利益の出やすいEA」について書いていきたいと思います。
先日の説明に引き続きバックテストの表示から見ていきたいと思います。
上記のバックテストの項目の内容と見方を下記にまとめます。
本日は、このEAを運用することでどの程度の収益を見込めるのかを知る方法を書いていきたいと思います。
上の赤枠から順に説明していきます。
1)プロフィットファクタ
総利益が総損失の何倍かを示しています。本EAでは利益は損失の1.54倍であることがわかります。
こちらの数字が大きいほど利益が出やすいのですが、10倍等非常に大きい場合は全く損切をしないEAであったり損失のトレードを隠す(EA作者なら可能)等の不正がある可能性があります。
2)期待利得
こちらは1回のトレードの期待値を示しています。本EAでは1回のトレードで平均9.56ドルの利益が発生しているとみることができます。
期待利得は実取引ではたいていの場合は低下します。そのため、期待利得が小さいEAは運用に関しては慎重に行った方が良いです。
3)総取引回数
バックテスト全期間でどれだけトレードを行ったかを示しています。
期待利得と合わせて、期待利得×総取引回数は純益と等しくなります。
4)勝率
勝率はトレードごとに、利益が発生で勝ち、損失発生で負けとした場合の勝ちの確率を表します。
本EAでは532回の勝ちトレードがあり57.27%の確率で勝ちトレードが多いと読むことができます。
実際に運用するにあたり、こちらの数字は大きくても小さくても構いません。
5)平均勝トレード、平均敗トレード
勝トレード、敗トレードの平均利得を表します。本EAでは下記のように読むことができます。
勝トレード:47.53ドル
敗トレード:-41.32ドル
本EAは4項と5項を合わせて見ますと、取引では勝ちトレードが多く買った時の利得も大きいEAということになります。
最終的には期待利得がどれほどあるのか、また、純益としてどの程度利益が発生しているのかが大事になるため、勝率や勝/敗トレードの利得はあまり気にする必要はありません。
しかし、これらについて把握していますと、実際に運用(または事前のデモトレード)する際に4項目と5項目を把握してあれば、バックテスト通りの取引を行っているのか確認が容易になります。
次回の記事では、「バックテストの表から見えない落とし穴」について説明したいと思います。
次回もよろしくお願い致します。
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