先日始めておりますFXの自動売買についてですが、本日もロジックファイル(EA)の選び方について掘り下げていきたいと思います。
今回は「損失の出にくいEA」について書いていきたいと思います。
先日の説明に引き続きバックテストの表示を見ていきたいなと思います。
上記のバックテストの項目の内容と見方を下記にまとめます。
本日は、自分がまず最初に確認する場所について説明をしていきます。
上の赤枠から順に説明していきます。
1)全ティック
こちらの項は「全ティック」あるいは「始値のみ」と書かれています。絶対ではないですが、「始値のみ」の場合は実運用の時にバックテストと乖離した動きがみられる可能性があります。
2)パラメータ内の「Lot」または運用のされている取り引き単位
こちらのパラメータの探し方はバックテストのグラフの下に取引の内容が書かれており、そちらで確認することもできます。
これらの値は実際に運用を始める際に変更を行う必要があります。これらの値によってリスクの値が決定しますので確認してください。
仮に10000ドルの拠出金で運用しているにもかかわらず、1.00Lot等大きめのLotで運用している場合は利益が大きくてもリスクが大きくなるため注意が必要です。
3)テストバー数、不整合チャートエラー
上記のパラメータは特に不整合チャートエラーについて確認してください。
不整合チャートエラーが大きい場合はバックテストが正常にできておりませんので購入しないでください。
4)初期拠出金、純益
初期拠出金:運用開始時の資金
純益:バックテスト期間(今回の場合は2005年~2018年6月まで)に発生した利益または損益
5)総取引回数
総取引回数:バックテスト期間(今回の場合は2005年~2018年6月まで)に取引した回数
取引回数はなるべく1000回以上のものを選んだほうが良いです。取引回数が少ない場合は信頼性が低く、実運用の際にバックテストと異なる動きをしてしまう可能性が高くなります。
6)最大ドローダウン
ドローダウン:口座資金からマイナスが発生すること
最大ドローダウン:バックテスト中のドローダウンで一番大きいマイナス幅(率)
今回の場合はバックテスト期間中に679.41ドル(3.58%)の損失が発生したと読むことができます。
ただし、気をつけなければいけないことがあります、3.58%ですがある程度口座資金が増えてからドローダウンが発生したため‐3.58%のドローダウンとなっておりますが。
バックテストの最初期に発生した場合は10000ドル‐679.41ドルのドローダウンとなるため、実質的には‐6.79%のドローダウンが発生しうると考えた方が良いです。
特に最大ドローダウンと初期拠出金のパラメータを見て実質的なドローダウンを確認することが実運用を開始するにあたって必ず必要であると考えています。
また、バックテストが正しく行われているEAでしたら、少なくとも作者は利益の出るEAだろうと考えて売られているという判断ができますので購入する際に安心できるのではないでしょうか?
次回の記事では、利益の出やすいEAの探し方について説明したいと思います。
次回もよろしくお願い致します。